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マニフェストは夢ノートではなく自己満足ノートだったのか
政府、普天間合意容認へ=「公約は時間で変わる」-鳩山首相
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2009100700880

政府は7日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)をキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)に移設する自民党政権下での米国政府との合意を容認する方針を固めた。オバマ米大統領が11月来日するのを控えて、移設計画を見直せば日米関係への影響は避けられないと判断。鳩山由紀夫首相は同日、在日米軍再編に関し「見直しの方向で臨む」としていた民主党の衆院選マニフェスト(選挙公約)について「時間によって変化する可能性は否定しない」と表明。必ずしも公約に縛られない考えを示した。
首相は9月にニューヨークで行ったオバマ米大統領との初の首脳会談で、在日米軍再編など各論には言及せず、本格協議を大統領訪日時に持ち越した。政府が普天間移設を認める背景には、米側が移設計画見直しに否定的であることがある。首相は現実的な決着を模索しているとみられるが、県内移設に反対する社民党からは反発する声が出ており、曲折も予想される。
首相は7日夜、首相官邸で記者団に「基本的にマニフェストを守ることが大事だ。しかし、一番大事なことは沖縄県民の気持ちだ」と強調。「日米が合意したという前提の下で、沖縄県民にも理解し得る形がつくれるかどうかが一番大きな問題だ」と指摘した。 
これに関し、中山義活首相補佐官は同日午後、BS11の番組収録で、市街地に隣接する普天間飛行場について「非常に危ない所にある。周りの学校、町が非常に不安に思っている」と指摘。その上で「マニフェストを絶対に変えてはいけないという、そんな石頭で首相はやっていない」と述べ、首相は柔軟に対応するとの見方を示した。
普天間移設をめぐっては、沖縄県の仲井真弘多知事や、移設先の名護市の島袋吉和市長は県内移設を基本的に容認し、新たな飛行場の滑走路を可能な限り沖合にずらすよう修正を求めている。(2009/10/08-00:55)



今さら感のある記事だが一応紹介というか自分用に載せておく。
確か民主党って選挙前に自民党のマニフェストを採点したり、あと小泉元総理の「公約というものは必ずしも守らなきゃいけないわけではない」という前後が不明の言葉を取り上げて、「民主党は必ずマニフェストを守ります」と、自民党と民主党の違いを強調しながら自民党批判してたはず。
正直民主党のマニフェストは実行されたら困る内容ばかりで、政権を取ったらいっそ何もしないでいてほしいと思っていたんだが(その点ではマニフェストなんか守るな!という見解は変わらない)、自民党の口を封じ込めて勝手にいろいろ言い始めた投票日以降、いきなり「実現を目指すと言いましたが、実現するとは言ってません!目指すと言ったのであり、必ずしも実現できるかどうかはわかりません!」と唖然とするようなことをテレビで力説したり、到底実現可能とは思えない温室効果ガス削減目標を国際社会で「約束」してきちゃったり、しかも言った本人あとで「実現の方法を考える」なんて国民一人ずつビンタかましていいようなことを悪びれなく言ったり、子供手当の財源を捻出するために新型インフルエンザ対策の予算を削減したり、まあなんつーかこいつらにとってマニフェストとは票を釣るための餌でしかなく、自分がやりたいことやって自己満足に浸るための保険だったわけだなと感心したが(選挙前にすでにわかっていたとは言え、実際にそのやり口を見てみると悪人の手口を披露するテレビ企画番組を視聴している気分)、政権発足後、まさか1ヶ月も経たないうちに「マニフェスト」という「国民との約束」を完全無効化するとはマジパネェ政権だ。
「柔軟な対応」「現実路線」とマスコミは必死に誤魔化して擁護しているけど、1ヶ月もしないうちに「公約は時間で変わる」って、要するに公約なんか意味ないんですよと言ってるわけだよな。
例えば4年間も総理大臣を務めていれば、時流の変化によって見直すべき政策が出てきたり、突発的な事故や事件で緊急に優先しなければいけない課題ができて、結果的に本来果たすべき政策が後回しになり実行できなかったという側面があったとしても何らおかしくはない。
リーマンショック、世界同時不況という非常事態を迎えた麻生前総理大臣が、急きょ景気対策を最優先課題として早急に取り組む方針を固めたために早期解散はお流れになったが、あの短い任期で全世界の景気が急降下する中、日本が奇跡的な早さで底を打つまでの回復を得られたのは麻生前総理大臣の偉大なる功績であり、誉め讃えられて然るべき実績であるが、報道機関がそうした政策や効果を一切報道せず、漢字間違いを取り上げてはバカ総理と笑い、ストーカーまがいの取材で高級ホテルバーに通っていることを暴露して庶民はこんなに困窮しているのに優雅に遊んでいるお坊ちゃん総理と囃し立てて「庶民感覚がない」と叩き、国会議員までが国会でカップ麺の値段を総理に質問して「400円?」とうろ覚えっぽく答えた総理を激しく糾弾、あまつさえ国民までがそのバカバカしい報道に同調して「阿呆総理」と言い出す始末。
悪化する雇用問題、人件費削減のために締め付けられる給与などの直接的な改善には至らなかったものの、雇用側の(主に)中小企業が潰れないための助成金など、まず現在の雇用と内需を守り、定額給付金やエコポイント、エコカー減税などで、少しずつではあるが内需の冷え込みを解消するための政策を実施しながら地道に景気回復を進めてきたのである。
大体いきなり失業率が目を見張るほど低下したり、来月から給与が右肩上がりになるような劇薬などあるわけがないし、仮にあったとしても、そんな劇薬は絶対に大きな副作用が伴う。
マスメディアの悪意に溢れた報道と、「景気対策なんて何も効果が出ていないじゃないか」という国民の無理解、とにかく苦労知らずの金持ちは許さねぇ的な妬み僻み根性が蔓延するほど日本人の国民性が劣化して荒んでしまったことが重なり、麻生前総理大臣はその功績を讃えられることなく希代の無能首相として退陣させられ、自民党を下野させた戦犯として自民党内の議員からも冷遇されるようになった。
せめて首班指名で麻生太郎と書く議員が多ければ、保守政党自民党としての復活も期待できたのに、麻生と書きたくないから白票なんてバカなことをしたばかりに支持者からも「復帰はありえんな」と見限られるほど自民党の信頼が地に落ちたことに、生き残った自民党議員は気付いているのか?
故・中川昭一元政務調査会長(表記は自民党の訃報に倣う)の急逝はあまりにも大きな喪失であり、彼抜きの自民党復活などありえるのかと絶望に満ちた日々を送っているが、為公会の中でも親麻生派の代表的な存在であり、大恩人でもある松本純先生が比例代表で復活されて、10月6日に副幹事長に就任されたことは希望が持てる人事である。
話が大きくそれたが、緊急時に特別政策をとった結果、選挙前、あるいは就任時と話が違ってしまうこと自体は仕方がないことであるし、むしろ緊急時に何も特別な対策をとらない内閣など無能としか言えない。
また政権期間が長くなれば当然その間に時流は変わるし、そうした変化を正確に読み取って柔軟な対応にシフトできなければ逆に総理大臣たる資質に問題があると疑われても仕方がない。
しかしなぁ、政権発足後1ヶ月も経たないうちに、しかも誰が決めたか知らないが、米国大統領の「100日ルール」がなぜか日本にも導入されてマスコミが非常に優しく見守る中、何も敵はない状態でこうまで簡単にマニフェストを無効化してしまうなんて、公約は必ず守ることを売りに票を集めた政党のすることなんすか?
時間によって変わるという主張自体は同意できる面もあるが、さすがに1ヶ月足らずで緊急事態に見舞われたわけでもないのに(国民はすごく困って早くなんとかしてくれ!と思っているけど国会も開いてないから野党に追及される心配もないし、「国民の生活第一」は嘘だとみんな悟ったためそこを厳しく追及しようという勢力はない、やり放題の独裁状態である)マニフェストの大切さをあれだけ訴えていた政党が「マニフェストは時間で変わる」、つまり1ヶ月足らずでマニフェスト翻していいと言ってのけちゃうのはかなり問題ないでしょーか。
民主党が今困っていることは、「無駄を省けば財源が出てくる」と言ったのに、実際によく探してみたら民主党が「これくらいは出てくるだろう」と踏んでいた無駄が全然見つからないこと、そしてあると思っていた埋蔵金がなかったこと、だよね。
「無駄を省く」ための予算見直しだったのに、「何が何でも無駄を見つけ出さなきゃいかん」に目的が変わって、省いちゃいけない予算を次々省いて必死に予算を浮かそうとしている。
新型インフルエンザ対策の予算だって省いちゃうほど必死に予算を省いている理由というか目的は、なんとしてでも子供手当を給付して、次の選挙でも過半数超えの勝利で民主党の議席独占という目標の達成を目指しているから。
麻生前総理大臣が外相時分に銀座で遊説していた時に印象に残った話だが、神戸のある障害者施設を視察した際の話、その障害者施設ではPCを取り入れて障害者が仕事をしている、そしてその施設の方が、「私たち、お金(福祉手当)は要りません。お金よりも仕事をください」と仰ったという話。
税金を貰う側から税金を払う側になった障害者たちの話、そして定年後、まだ働く力があるのに1日何もしないでぼーっと過ごすお年寄りでも働ける環境を作りたい、例えば1日8時間ではなく4時間、隔日出勤などの制度を取り入れ、目の弱くなったお年寄りに合わせて照明を工夫したり、文字を大きくしたりするなどの職務上のハンデをなくし、お年寄りでもまだまだ働ける社会にしたい、など、日本人の勤労意欲こそが世界に誇れる日本の力だというような力強い演説をされていらした。
当時の私はまさか自分が働くことができなくなって障害者手帳を取らざるを得ない状況になるとは思いもしなかったが、麻生外相(当時)の演説にいたく感動したものである。
もう自分は社会の厄介者だという諦念を抱き、もはや生きているだけで恥晒しだと思いながら虚しく生きる日々であるが、この演説を思い出すたびになぜか心に希望に満ちてくる。
翻って子供手当をばら撒く民主党、投票日翌日から「子供手当はいつ貰えるの!?」と役所に詰め寄った母親たち、月に20万円も生活保護費を支給されながら、「母子加算が復活したら沖縄旅行に行ける」と喜ぶ母子家庭の母親たち…
言ってはいけない言葉だとは思いつつ、麻生前総理大臣が私に日本の未来を信じさせてくださった言葉とはまったく裏腹に、乞食化した日本人が民主党を与党に据えたことは未来を憂えるに十分な出来事だった。
今民主党に落胆している人たちに申し上げたい。
あなた方が生活を守るために選択するべきは民主党ではなかった。
麻生前総理大臣が日本経済の未曾有の危機に行った数々の景気対策も知らず、現状自分が不遇にあるからと言って安直に変化を求めた結果、あなたを含め数多くの日本人が被る損失について、あなたは考えが足りなすぎた。
有権者としてその責任の重さを実感し、選挙権を行使する資格について深く考えて頂きたい。
それにしても鳩山政権は発足後から8割の支持率を誇り、献金問題について新聞紙面で大きく扱われるようになってからも、まったくその支持率は衰えない。
単純に世の中の8割の人が支持しているにしても、誰が支持しているのかさっぱりわからない。
うちは控除の廃止で大増税、保険料も上がって負担増、もし医療費控除までなくなれば結構な致命傷を負うんだが、父はそれを承知で現政権を支持しているようなのでそういう人が多いのかも。
子供手当も高速道路原則無料化も選挙前から必要ないと言いながらなんで現政権支持なんだろう?
ただ、先日高速道路原則無料化について「首都高が適用外なんて誰も知らない、みんな高速道路がどこでも無料になると思っているんだ」と恨みがましい口調で呟いていたので、もしかしたら単にアンチ自民傾向が激しくなって現政権支持になったわけではなく、世の中のさまざまな事象に対して何かはわからないが怒りを抱いているのかもしれない。
父が今春死にかけたことは以前のエントリーですでに述べたが、どうも最近体調が思わしくないようで、突然腰が痛んだり足がつったりということが多々あり呻き声で助けを呼ぶこともある。
かすれて聞きとれない小さな声だけだと何が起きたのかもわからないのだが、「助けてって言ってるじゃないか!」と怒りだすので「いや言ってねーし聞こえてねーし」と思っても一応肩を貸しに行ったりする。
そんな体調でも仕事に行っている父は、多少相性が悪くとも社会人として尊敬できる人です。

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by yuzuruha_neko | 2009-10-09 23:41 | 今日のニュース・雑考
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