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全国テスト最下位だった沖縄が何か申しております
全国テスト結果 県内に波紋/困惑・学力偏重に疑問も
沖縄タイムス 2007年10月26日(金) 朝刊 2・31面


全国テスト結果 県内に波紋/困惑・学力偏重に疑問も

全国学力テストの全教科で沖縄が全国最下位だった結果が二十五日、県民に波紋を広げた。経済格差を理由に挙げる声の一方、「学力がすべてではない」と強調する意見が多かった。「詰め込み」強化への懸念も上がった。
石垣市の農業、砂川拓也さん(27)は一学年六人の小学校で学び、地元の高校から現役で慶応大学に進学した。「大学の同級生は学力への意識が石垣の子に比べて強いと感じた。基本的なハードルを越えられない子が多いのは、地域的な問題があるのかもしれない」と指摘した。

一方、農業では父の人脈や交渉力には及ばないと実感する。「社会で求められる力は何か。沖縄の子が地域行事に積極的に参加する協調性や高齢者を敬う心、小さい子への優しさは、全国より秀でていると思う」と話し、テストに表れない「力」も大切だと訴えた。

「沖縄の学力が高い方とは思わなかったけど、まさか最下位とは」。大学進学を目指し予備校に通う新垣康太さん(18)=沖縄市=は驚きを隠さなかった。自身は小学校から自習の習慣があった。「自分の小学生時代と今の小学生で力に変わりはないはずなので、ゆとり教育の影響だと思う。親の経済力も関係がある。県内の景気が良くなれば、家庭環境の改善や塾へ通う余裕も生まれるのでは」と話した。

小学校入学前の孫がいる名護市の主婦、渋谷アイ子さん(58)は「結果には驚いたが、沖縄の子の潜在能力が低いわけではないはずだ」と力を込める。「この結果が、詰め込み教育につながらないか心配。子どもの良い部分を伸ばしながら生活に即した教育をしてほしい」と要望した。

専門学校に通う宮城綾子さん(19)=那覇市=は「最下位はちょっと困る。なんでだろう」と、隣の普天間沙織さん(18)=西原町=と顔を見合わせた。普天間さんは「内地は幼稚園から『お受験』する人もいるくらいだから、気合が違うかも。でもまねしたいとは思わない」と話した。

県教育庁は二十五日、反響を見越して電話を受け付ける担当者を一人置いていたが、かかってきたのは三件だった。内容は「叱咤激励」だったという。


     ◇     ◇     ◇     

家庭学習の少なさ指摘

【東京】自民党文部科学部会と文教制度調査会の合同会議が二十五日、党本部で開かれ、文科省から全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果が報告された。

出席した島尻安伊子参院議員によると、全教科で沖縄県が最下位だった要因について文科省の担当者は「特に中学校で家庭学習(宿題)を与えた学校の割合が低く、『家庭学習をしていない』と答えた子も多かった」と指摘したという。

島尻氏によると、文科省は児童・生徒と学校側を対象に別に実施した、「生活習慣や学習環境に関する質問紙調査」を基に、児童・生徒の家庭学習時間が少ないことを根拠に挙げたという。


検証委発足し対策

県議会決算特別委員会(伊波常洋委員長)は二十五日、県教育委員会に対する質疑が行われた。全国最下位となった全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)結果と児童・生徒の家庭状況の関連について、仲村守和教育長は「県内は就学援助を受けている子どもが多い。(学力テストと同時に)実施した家庭学習や生活状況の調査結果を基に分析したい」と述べ、十二月までに発足させる検証改善委員会で対策を図る考えを示した。

学力テストの結果については、委員長を除く出席した十四委員全員が質問。仲村教育長は「教育の機会均等を考えると、沖縄の社会状況は米軍基地の存在など本土と比べてハンディも多い」とし、文部科学省に対して、結果を分析する専門官の派遣などの支援を求める方針を示した。

さらに、「全く勉強しないと答えた中学生が沖縄は12・4%と全国平均の8・4%より高い。無回答の割合も全国平均の二倍で、粘り強く最後まで問題を解こうという態度、意欲が欠如している」と分析し、危機感をあらわにした。



>内地は幼稚園から『お受験』する人もいるくらいだから、気合が違うかも。

「お受験」は親のエゴじゃないかと思うが学力テストは違うだろ、お受験の真似はしなくていい。
全国で一斉に模試を行い自分が全国でどれくらいの順位にいるのかを知るのはいいこと。
上位者に名前が載ると結構嬉しくて一教科だけでもさりげなく(?)鼻高々に自慢しちゃったり。
名前が載る教科は限られていたが、それ以外でも自分の順位を知る機会はありがたかった。
社会で何が求められているかはともかく、学生に求められているものは勉学に励むことである。
「テスト(点数)に出ないところでは勝っている」なんて言っていたら世の中秀才だらけになる。
「私だってお給料には反映されないけれどすごく優秀なのよ!」…言っていて空しくなるな。
しかし「勉強できる/できない」は純粋に個人の資質に左右されると今まで私は思っていたが、
今回の学力テストの結果で、地域教育や教育現場の環境にも左右されるのかも…と思った。
新宿で産湯につかり東京の新興住宅地で育ったので、私はバリバリふつーの東京っ子ですし、
保育園・小学校・中学・高校と共学の公立で来ましたが、みんなふつーに勉強していたなー。
ガリ勉(死語)の子もいたけれど、普通に授業を受けて宿題して、予習復習して…って感じ。
不真面目な子も受験シーズンになれば自分に合った学力の学校を選んで対策練っていたな。
高校を出てそのまま就職した人は少ないけれど、そういう人はそういう人で就職勉強していた。
みんな自分がしたいことと出来ることの線引きをして、出来ることを成せるようにしていた感じ?
だから「ゆとり」とか(ゆとりは今年成人か)詰め込み教育とか、あんま考えたことなかったです。
ただ、したいこと(行きたい学校に行くとか)のために勉強が必要なことはわかっていました。
なんでこんなことしなきゃいけないんだろーと考える嫌な子供だった私でもそれは心得ていた。
学力は純粋にオツムの出来だけだけじゃなく、忍耐と持久力を測るための目安でもあります。
勉強なんかつまんないし意味のない暗記も多い、しかしそのために努力したかどうか、です。
選択教科で日本史の子が、桓武天皇からずっと歴代天皇の暗記をするというのをやっていて、
果てしなく意味がなく思えたのですが(本人も受験が終わったらきれいさっぱり忘れたそうです)
そういう意味がないと思える作業をテスト問題を解くためにいかに必死に覚える努力をしたか。
社会に出たら「意味がない、理不尽だ(と思える)」という努力をいっぱいしなくちゃいけません。
「オレは意味がねーと思うからやんねェ」というとこに行くまで山ほどそういう努力が必要。
学生時代は、言わばひたすら「無駄に思える作業」を義務としてこなしていく時代なんですよ。
「やりたくないし意味がない」ってのは手前勝手な言い分で、それを決めるのは手前じゃない。
教師が率先して「勉強なんかよりも大事なのは心だ!」とか言ってちゃ教育者失格なわけです。
心なんてどーやって見んの?「ニンゲン心だぜ!」というすこぶる手前勝手なガキは見えますが。
偉そうに書いてきましたが、私は理論や実践が嫌いで理屈が好きな、勉強嫌いの子でした。
現国は理屈だけで点数が取れたし自然科学が好きだったので理科系の科目も点数が取れた。
歴史や地理や現代社会は物語を読むように、また自分のルーツを探す旅として大好きだった。
政治経済はよくわかんないけれど、ひたすら面白くて、一生懸命勉強して点数も取れました。
美術は「課題を完成させない/提出しない」生徒として美術の先生をほとほと泣かせました…。
こうやって書き出してみると、自分を見つめたり自分のルーツを探す勉強が好きだったようです。
私が挙げた「好きだった(点数を取れた)科目」を、別段そういう風に思わない人も多いでしょう。
ただ、こうして後になってなんであの教科が好きだったのか、わかることも勉強の醍醐味かな。
私はあの勉強にそういう意味で熱中して一生懸命起きて授業を聞いて勉強していたんだなって。
(授業中に起きているのが当たり前でなくなったのは高校の頃から…ダメな生徒の見本)
なんか「勉強する=人間がダメになる」という誤ったヒューマニズムの流布はやめませんか?
勉強しない人が言い訳で「人間勉強だけじゃない」って言ったら勉強している人に対して失礼。

◇追記◇

マイミクさんの日記で知ったがこれは見ておきたい映画だな、まことに勉強になりそうだ。

いのちの食べ方(11月10日、“食欲の秋”ロードショー!)

給食の「頂きます」が宗教的で嫌だとか言ったバカ親がいたが、我々は頂いているんだ、命を。

目に見えないところが秀でているってあれか?バカには見えない服?

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by yuzuruha_neko | 2007-10-27 00:27 | 今日のニュース・雑考
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