いきなり脱力物のタイトルというかネタですが、タイトルの文脈には気を遣いました。
「△△△△がつまらない理由」というタイトルのエントリーを上げたため、 該当作品のファンからコメント欄で袋叩きに遭っていたブロガーを知っているからです。 「たかがBL」と侮ってはいけません、“私が”好きではない理由を挙げなければなりません。 ちなみに私はBL小説や漫画などを、読む機会も期待も希望も何もありませんので、 昨今のBL(小説)事情については、主にこちらのサイトを参考にさせて頂いております。 男性という難しい立場からBLに体当たり取材する姿勢には頭が下がります、管理人さま。 これからもBLを知らない今時の漫画ファン、小説ファンのために頑張ってください! ちなみに私が一番大笑いした体験レポートは、みかんご飯を作ってみよう!です。 どんな小さな書店の一角にも、ピンクの背表紙の文庫本が並ぶコーナーがあります。 適当に文庫本などを物色しつつ、うっかりそのコーナーの前に立ってしまおうものなら 即座に踵を返しその場を離れるピンクコーナー、そこにはめくるめくBL小説が並んでいます。 最近は専門雑誌もあるらしく、その手合いの雑誌を少女漫画雑誌のコーナーで見かけると まるでエロ本を見てしまったかのように(実際エロ本だと思うが…)気まずくなるBL専門雑誌。 装丁や、表紙を描かれる作家さんの絵の過剰な煌びやかさが余計に妖しい雰囲気。 避妊用のゴム製品が、過剰にファンシーでメルヘンな包装をされている感じに似ています。 大型書店ならばコーナーも巨大で、うっかり足を踏み入れてしまう危険性は減りますが…。 いつの間に、少年の同性愛を題材にした作品がメインカルチャーとなってしまったのでしょうか。 しかも客層は幅広く、中年層の女性から、若年層にまで購読者がいるらしいです。 果たしてこれでいいのかBLメインカルチャー化。 私の友人にもBL小説大好きな子がいましたが、フジミを借りて以降、本は借りていません。 フジミというのは、当時非常に人気があったBL小説シリーズだったと記憶しています。 別にフジミがつまんかったとかキモかったとかではなく、「合わないな」と思ったからです。 サイレントマジョリティーを考慮に入れなくても女子はホモが好きだと思います。 何がいいのかと問われると返答に困りますが、男子が女子を好きなくらい自然な感覚です。 しかしホモとひと口に申しましてもやはり個人の趣味嗜好は千差万別なので…。 昨今メインカルチャー化著しいBL小説(漫画)というのはやはり私の好みではないのです。 まだ西村寿行の小説中のホモ描写でも読んでいたほうがマシというくらい好きじゃない。 何が好きじゃないのか考えてみると、過剰な煌びやかさ、みんな同じ顔に見える攻めキャラ、 などなどいろいろありますが…やはり羞恥心を最初からないものとしている点でしょうか。 上記サイトさんのレポートにもあるように、本の帯という大事な場所に、なんという言葉が…。 これを平気で店舗の一角に並べる書店にも購入者にも羞恥心は問われていないようです。 BL小説をきちんと読んだことがないので内容についての感想は正直おぼつかないところですが お前ら年中発情期か!羞恥心はないのか!と問いたくなるほどパカパカセクロス。 いや、受けキャラは一応恥らうようですが、セクロスさえしてりゃいいってもんじゃないだろう。 なんというか、BLではありませんが、「少女コミック」や「チーズ!」にも同様の既視感が…。 最初は“嫌よ嫌よ”でも最終的にはセクロス、セクロス、セクロス三昧、これに尽きるかと。 もっと他に大事なことがあるだろうとか説教ジジィみたいなことは言いはしませんが、 (もっと他に大事なもんなんてないと思うし恋愛=SEXは自然の成り行きだから否定しないし) しかしおまいらセクロスすることしか頭にないのか、と問いたくなるセクロス三昧、頭痛。 性にも目覚め始める多感な思春期に妄想でセクロスを代行するのは一般的かと思われますが こんなセクロス三昧の小説や漫画ばっかり読んでいて健全な恋愛体質になれるのか。 ああ、なんか結局説教臭くなっちゃいましたが、あたしはそういうの嫌だー!って話です。 なんかねぇ、セクロスありきでムードがないんですよ、そういうところが嫌。 ムードってプレイとかシチュエーションとかの演出じゃないから!そういうのじゃないから! 一応今時の漫画も押さえておこうと思って刑部真芯のコミックスとかも買ったんですが 最初こそ新鮮味があったものの、巻を追うごとに「いや、もういいです…」とお腹いっぱい。 こないだ本屋の少女漫画コーナーで、大御所新条まゆ先生の新刊ホモ漫画を見ちゃったし…。 ああ、ついにまゆタンもホモか…と寂寥感と切なさがないまぜの感情で売り場を後にした。 なんでまゆタンがホモ漫画を描いたからといって私が寂寥感や切なさを感じるんだ。 そーゆー私がどこでホモを補給するのかと言えば、昔の推理小説などです。 横溝正史の小説が同性愛的要素に溢れていることは周知であるかと思われますが その時代の推理小説は直接同性愛が絡んでいなくてもどことなく同性愛の香りが…。 江戸川乱歩の名作「孤島の鬼」は同性愛者が異性愛者を愛する悲嘆が描かれていますが、 浜尾四郎の「悪魔の弟子」なんかも結構ホモ好き女子にはググっと来ます。 美しい青年によって犯罪に手を染めた主人公が淡々と検事の前で語るだけの話ですが 美しい青年に狂わされた自分を悔いる主人公を見る検事の目がやけに優しく暖かかったり。 「美しい男」という言葉が飾り気なく自然に出てくるのがこの頃の小説の特徴でしょうか。 故・吉村昭は骨太・無骨な作風で知られていますが、初期の短編集「青い骨」は実に繊細。 美しい男に狂わされていく家族の描写とかたまらんね、絶版だけれど。 海外作品では映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の原作「夜明けのヴァンパイア」。 何もホモ描写はありませんが、本国にはレスタトのファンクラブまであるという話には納得。 つか、海外の女子もホモっぽい美青年が好きだったりするのか、と親近感が湧いた。 映画はラストで笑いまくったが、なかったことにしたいし文庫版の表紙も許せない。 あとは、日本の昔話、古代神話、民間伝承の類でしょうか。 古来より日本は性におおらかだったため、結構なんでもアリで妄想の余地もたくさん。 なんてことない穴ぼこだらけの民間伝承の隙間のエピソードを埋めて行くのが楽しかったり…。 小松和彦にハマったのも、そのへんの理由が結構大きいかも、解釈の楽しさというか。 ここまで書いて思ったが、私は深読みの余地がない作品が好きじゃないのかも。 昨今のBL小説はお膳立てばっちりすぎて、あけっぴろげすぎて深読みのしようがない。 ああ、ホモですか、ああ、セクロスですか、ああ、なんとかプレイですか、みたいな。 そういうのを読まされてもなー、感慨や感傷に耽る余韻もなくてセクロスしか印象に残らないよ! 何もかもが予定調和でホモのカップル成立メデタシメデタシー、では面白くもなんともないじゃないか。 些細な描写、登場人物の心の動きにホモの香りを感じてこそホモ好き女子では? なんか入れる穴さえあれば後はなんでもよさげな今のBL小説は、私は好きじゃない。 というわけで一応結論が出ましたよ、昨今のBLを私が好きになれない理由(わけ)。 世の中のBL愛好家たちから袋叩きにされるかもしれない…と思うと怖いし、 こんな夜中に一体何を真面目に書いているんだろうと素面に戻ると情けない。 いや、孤高さんに気を使わせてしまったので…BL愛好家じゃないがホモは嫌いじゃないし、 かわいければおにんにんの有無はたいした問題じゃないと思っているし…と、言い訳がましく。 ただ、昨今メインカルチャー化したBL作品が私の好きな作風じゃないというだけです、ハイ。 なんでしょうかね、あのキラキラ光りまくった煌びやかな表紙にドン引きしてしまうのは…。 最近主にミクシを習作発表の場にしていますが、ミクシで誉められたホモの春画。 すごく誉められたけれど男同士だとは認めたくなかったらしいよ、あっはっは…(T▽T;) パタリロ入っていません?とか言われたし、知っているけれど読んだことはないよ! 画像をクリックすると大きなサイズで見られるので、細部まで見たい人はどうぞ。 紙を横にして描いたから横最大480まで圧縮しちゃうと絵が異様に小さくなるんだ…。
by yuzuruha_neko
| 2007-01-08 01:26
| 読書・漫画・TV
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