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「名門大学」「スポーツマン」
女性が少ない(珍しい)業界では往々にして「美人○○」という肩書きが誤用される。
これはナンシー関の受け売り。
「うんうん、どこにでも底上げって付き物だよねー」と、凡人の私は文庫本を読みつつ煎餅を齧りながらしたり顔で納得するわけです。
煎餅は文章上の小道具で実際に食っているわけじゃないですが。


事件の内容自体には触れたくもないのだが、夕方のニュース番組を眺めていてふと思った。

A大って「名門」か?

先だっての事件も引き合いに出されてK館大学も「名門」と呼ばれていたけれど、それも「??」。
無学の私が言ったらどちらの大学の学生に対しても失礼だという事は重々承知の上で、なんか無理やり底上げしているんじゃないの?という印象が拭えませんでした。
(一生懸命勉強して入学した学生・OBの皆さんすみません)
名門大学に通いスポーツに汗を流す学生がこんな破廉恥な事を!
我々も信じられませんが、大学関係者も動揺を隠せない様子です。
…という風に、報道番組としては「名門」と「破廉恥」のギャップを強調したいのだろう、と察せられましたが、殊更「名門」と言わなくても通るのが名門大学じゃないですか?
本当の名門大学なら別に「名門」をつけなくてもみんなわかりますって、多分。
もしかしたら「名門」と冠する事自体余計かもしれない。
「名門」の定義もいざ考えてみるとあやふやなのですが、「名門大学ってどこの大学だろう?」と考えてみて、真っ先に思い浮かんだのはG院大学でした。
でもあそこはちょっと特殊なのかも。
「日本のセレブ(リティ)は宮家の方々だけ」という意見にとても納得した私なので、私が思い描く「名門」像が間違えている可能性はかなり高いです。
もう少し考えて、K応大学とか?ストレートに最高学府中の最高学府T大とか?
スーフリ事件で有名になってしまったW田大学は、学力レベルがどうの、とかいう問題ではなく、イメージ的に「名門」という言葉にそぐわない感じがしますが…
(古臭いが「バンカラ気質」というイメージがどうしても…)
一応学生が何か事件を起こしたら、「名門W田大学」と言われてもいいような気がする。
でもA大やK館大学はねぇ。
底上げしてんなーという印象がどうしても否めません。
(実際にA大やK館大学がハイレベルだとか由緒正しいとかそういう事はこの際問題にしない)
(そこまで問題にすると手に負えないから)
報道を盛り上げるための底上げ。
「上げ底」かな?と思ったけれど、靴を思い浮かべてみたら何か違う感じ。
ちょっと名の知れた大学の学生が不祥事を起こしたら、今後ニュース番組ではすべて「名門大学の学生」と呼ばれてしまいそうな気がする。
「美人○○」同様定義が曖昧な割にはお手軽に使えちゃう言葉だから。
(本当は言葉をそんな風にお手軽に使っちゃいかんと思うのだが)
いい事なんだか悪い事なんだか。

「名門」は、「破廉恥で卑劣な猥褻行為」とのギャップを演出するための小道具的な言葉だと思いますが、A大にせよK館大学にせよ、野球・サッカーといった体育会系の硬派な(大学サッカーはJリーグみたいに派手でちゃらちゃらした印象はないので)運動部員が起こした事件だという事が、何よりもそのギャップを大きく見せるために一役買っているような気がします。
でもスポーツマンシップなんて、もともとどれほど信用できるんだろう。
スポーツで汗水たらしていれば誰でも聖人ってわけじゃないだろう。
「さわやか球児」なんて高校野球ファンのための幻想(ファンタジー)だしィ。
むさくるしい体育会系の男なんて頭の中はどうなっているんだかわかったもんじゃない、というのが私の本音。
なまじっか身体を鍛えていて腕力に自信がある分だけ始末が悪いしさ。

幻想を持つ事自体が別に悪い事だとは思わない。
人間夢がなくてはやって行けない、そこにはまぁ同意しましょう。
でもマスコミが煽る幻想って、古臭いと言うか陳腐なんだよねぇ…。
無理やり底上げしているのに古臭くて陳腐だからこんなしょっぱい気分になるのでしょうか。
要約してしまえば、「名門」とか「スポーツ」とかそういう底上げ要素抜きでニュースを読み上げてくださいって陳情ですね。
事件の本質に関係ないじゃん。
スポーツだけは関係しているかもしれないけれど。
体力バカに頭(理性)がないととんでもない事するぞって事だから。
連帯意識で集団猥褻行為ってのも体育会系キモさ満点です。


ところで私は自己責任というものを日常生活においても重視していますが、男性が腕力や暴力にまかせて女性に暴行を振るった場合、男性が100%悪いのは当たり前と思っています。
仮に「女性の側にも落ち度があった」としても、それをもって衝動や欲求を抑え切れなかった男性が悪くない、という事には絶対なりませんから!
もうかなり回顧せねばなりませんが、自己責任論がネットで白熱していた頃、例のお間抜け3人組の自己責任を問う人に対して「だったらアンタは女性が暴行を受けた場合、女性の側にも落ち度があったと言うんだな?」という頓珍漢な反論を仕掛ける人をたくさん見ました。
チミ達の脳内ではどういう思考回路がどんな風に働いてそういう例えが出てきたんだね?
モニタの前で頭を抱えて深い溜息を何度かつきましたよ…。

男は所詮どこまで行っても男か…。
そして私はどこまで行っても女。
深い断絶を感じる。

今日は非常に散文です。
by yuzuruha_neko | 2004-12-07 23:57 | 今日のニュース・雑考
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