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新種のオレオレ詐欺かと思った
オレオレ詐欺に引っ掛かる人の心理状態がよくわかりません。
パニック状態になって判断能力をなくしてしまうのか。
そこまで巧妙な騙しの手口が使われているのか。
テレビ欄や雑誌の吊り広告などで「新手のオレオレ詐欺!」と目を引くように煽り文字が書かれてあっても全然興味を持てず、またろくな番組(記事)じゃないだろうと見くびっているのでちっともそんな風評番組及び雑誌は見ていません。
なぜA子さん(仮名)は騙されてしまったのか…!?
そんなこと知るか。落ち着いて考えればわかる話じゃねーの?普通。
…とまぁ被害に遭われた方々には申し訳なくまったく他人事的な見解しか持ち合わせていない今現在の私ですが、その複雑な心理的葛藤(というものがあるのだとしたら)は、いざ騙されてみないとわからないのかもしれないですね。

本日仕事のため普通に留守をしていましたが、帰宅したら留守電ボタンが点滅していたので「何かな?」と再生してみたら、「○○××子です」と聞き覚えがない名前を名乗る女性の声が…。
はて?とかしげた首がすぐにそのままゴキッと真横に折れるかと思った。
「先日お父様が亡くなられた件でお葉書を頂きまして…どうもそのたびはご愁傷様でした。
お悔やみ申し上げます…」
乳は…いや父はまだ存命であります! 死んだという話は聞いておりません!
これはまさか…巷で大流行のオレオレ詐欺?カネを送れとか何とか言うのだろうか?!
…とちょっと興奮気味にメッセージを最後まで聞いて、繰り返しもう一度再生までしてメッセージに聞き入ってしまいましたが、どうやら純粋に間違い電話でお悔やみのメッセージを留守録に入れてしまったようだと判断しました。
一応父に電話して(もちろん本人が出た)「○○××子さんて知ってる?お悔やみの電話もらったんだけれど」と聞いてみましたが、「誰だ?そりゃ?」という答えでした。
「今死にました」ならいざ知らず、お葉書でお知らせ済みという点で、もう騙してカネを取る手口として成立しないし、丁度今喪中葉書のシーズンでもある事に思い当たりました。
間違い電話とわかった後、伝わるはずのお悔やみの言葉が伝わらない…という事にしばし頭を悩ませましたが(悩ませたってどうにもならんのだが)、葉書でお知らせをもらって電話でお見舞いを済ませてしまう間柄ならば問題ない、という結論に至り、心の靄がすっきり晴れました。
○○××子さん、お悔やみは本人確認してから言いましょう!

やはり弔事に関する言葉を耳にすると、冷静なつもりでもかなりあれやこれやと気を揉んでしまうのですね。
不特定多数を相手に無差別発信しているニュース番組で、人命に関わる事件を一方的に「見せられる」事と、自宅へ電話されて由縁ある人(今回は間違い電話で赤の他人だったが)の大事を伝えられる事との臨場感の違いはかなり大きいし。
例えるならば、凶悪犯罪事件や災害などで見知らぬ方々が亡くなったという話を聞くよりも、隣の家の方が亡くなってお葬式をあげているほうが絶対沈鬱な気持ちになるというようなもの。
(お隣さん、すみません)
こんなところにオレオレ詐欺の巧妙な手口が隠されているのかしら?と思った本日でした。
一瞬オレオレ詐欺を疑い興奮しちゃった私はバカでした。反省。
by yuzuruha_neko | 2004-11-21 23:41 | 今日のニュース・雑考
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