「外国語で会話しますけど迷惑になりませんか?」
今日たまたま会話したフィリピーナ(と言ってもかなりおばさん)の衝撃的なひと言。
一瞬何を聞かれているのかわからず頭の機能が止まりそうだったヤバイ。

状況を説明すると、ブクオフに本売りに行くとかブクオフでも普通の書店でもいいから探したい本があったとか、天気もいいしいつもより足を延ばしてブラブラしてみるかとか、ついでにルンペンばさみ(柄がピンクのトングなんだけど…)でシケモク拾ってたらちょっと疲れたのでマックで100円コーラ飲みながら「都議会だより」と「広報東京都」をぼーっと読んでいたとか、次の現金収入まであと**日どうやって煙草代を確保しながら****円で乗り切ろうか…と軽く懊悩していたりとか、別に普段と全然変わりない状況だった(ために油断していたのだが)。
隣の席に座ろうとする女性がいたことにすぐに気付いたものの、荷物が多いとか図体がでかいとか声や雑音がデカイとかいうわけでも全然なかったので気にも留めていなかったら、その女性からそんな質問を受けて意味がわからなかったというか。
私が意味を飲み込めてない(そしてよく聞いていなかった)ことも当然のように彼女はもう一度親しみと気遣いを込めた笑顔で丁寧に具体的な理由を添えてもっとわかりやすく同様の質問を繰り返してくれたのではあるが…。
土地柄のせいか、国内大手ISPのサポセンに勤めていた経験もあるせいか、今までさまざまな言語を耳にする機会があり、時には外国人相手でも独力での対応が必要でもあった。
そのため異なる言語で突然何かを尋ねられても動揺せず対応し、英語なんか喋れなくてもある程度の意思疎通はできるという自負(というか凡人なら誰でも持つ“オレってスゴイ!”感)を持っていた私が、流暢な日本語を話すフィリピーナの質問の意味を理解するのに結構時間を要した。

「私はフィリピン人です。あとから同じフィリピン人の友人が来る予定ですが、隣の席でフィリピン語で会話していても気に障りませんか?」

え、そんなこと聞かれても隣の席で外国人同士が何語で会話しようと私にゃ関係ないし、会話が聞こえたって理解できないのにナゼそんな了承を私に求める…
と戸惑ったものの、そういえば中国人同士の会話ってメッチャうるせぇ!興奮しまくり叫びまくりで迷惑この上ない!と気付き、そもそもフィリピン人が何語で話しているのかもよくわからないながら、フィリピン人の会話がメチャクチャうるさいという話は聞いたことないし、どうせここ喫煙席だから他人のマナーに対してそんなに非寛容な人は普通いない、と思い至って「気にしませんよ、どうぞ」と笑顔で答えたんだが、実はかなり時間がたって彼女の質問の意味にようやく気付いたのである。
んー、その場ではちょっと興味心から日本は長いんですか?みたいなことを聞いて、彼女の友人がなんかのバーガーセット2人分持って現れるまで(片方が先に席取っておくという行動パターンは万国共通なのか?)少し会話をしたんだけど、彼女はとても友好的に会話してくれたのね。
で、私が店を出るために荷物をまとめて席を立った時、彼女の友人がワオ!という感じで「すごい吸い殻!」(こちらも日本語がお上手でした)と私が拾ったシケモク詰めたレジ袋を見て言ったので、「自分のじゃないですよ、全部道で拾ったヤツです」と答えたら、さらに驚いた様子で「どうして?」と質問されたので、若干考えて(マジで理由も目的もないからな…)「吸い殻は道端じゃなく灰皿に捨てるものでしょう?」とハリウッド映画によくある肩をすくめて「HAHAHA!」みたいなやつを、日本人的に控えめな表情と身ぶりで答えたら、彼女たちは一拍置いて「そうね!」「その通りだわ!」と笑い出したのでウケてくれたようだった。

彼女たちは日本社会に非常に馴染んでいるタイプの外国人で、最初の彼女が「夫が日本人で、大学生の息子も日本人」(そのへんの深い事情を聞くのは失礼なんで詳細不明)と説明したように、水商売や偽装結婚で不法入国や不法就労しているタイプの人間だとはとても思えなかった。
見た目も本人が言わなきゃフィリピーナだと気付かないくらい何も違和感がなかったし。
だから店を出た後しばらくは「外国人と通じ合う言葉で会話するなんて新鮮~」と滅多にない経験の爽快感を味わっていたわけですが、さらに時間が経過した後、外国でわざわざ自国語を話すために了承を得る必要…とぼんやり考えていて、ハッとしたのです。
彼女らこそ異郷の地=外国で己のアイデンティティを守りながら暮らす知恵を身に付けた、いわば正真正銘の「外国人」じゃないかと。


自身の帰属意識がどこにあるかということはさておき、外国人は異邦人であり、少数派であるということがまず常識的な前提であり、少数派が多数派の生活を脅かすことがあってはならない、という判断がもっとも適切であると思います(現状)。
異邦人が日常的に行き交うような文化的に発展した国こそ、その基本的な前提と適切な判断を読み誤れば、社会を守るための法や秩序が衰えかねず、また下手をすれば内乱で国内が荒廃したりする可能性さえ生まれる恐れがあることも経験上心得ているはず(そういう経験がない国は戦乱が途絶えづらく、外国人が安全に行き交えるような発展した国になりにくいのではないか?とアフリカの内戦地帯やテロ組織が跋扈する中近東を見て思う)。
さらに人種や国家レベルではないマイノリティ(例えば…同性愛者とか?障害者とか?被差別部落出身者とか?)に対しても同様の前提と判断を踏まえない扱いをすれば、いたずらにマイノリティへの偏見と差別を助長し、排斥運動に繋がる危険性も非常に高くなるので、マイノリティはマイノリティとしっかり意識する必要が為政者にもマジョリティ(の6割くらい)にもあります。
マイノリティとはそういう存在なので、「マジョリティ・マイノリティという発想がそもそも差別的でありよろしくない、人類はみな平等なのだからそのような意識を改革しなければならない」と主張する人は「労働者(プロレタリア)こそ神」レベルの頓珍漢な妄言をまき散らす過激な共産主義信奉者と同様の人間と私は判断します。

彼女たちは「マイノリティの規範」と「“決して遠くはない異国”で外国人として生きること」の一面を(彼女たちの意思はどうあれ)私に教えてくれました。

中国人同士の会話が得てして「無茶苦茶うるさい」と顰蹙を買う原因は「高揚しやすくうるさくなりがちな性質の言語を使用しているから」だと思いますが、それでも「中国人チョーうるさい」という悪印象を日本人に与え、またゴミ出しのルールを守らなかったりという些細なことから「日本に住むなら日本のルールで暮らせ」(言葉面としてはこれ以上ないくらい常識的すぎるけど)と反感を買ったりしてしまう。
だから華僑は嫌われる、という結論を導き出せるほど頭よくないので単に一例として挙げただけなんだけど、「おまえらの国のルールには従わない」という態度モロ出しの(と誤解されるに足るような)振る舞いはマイノリティとして賢明とは言えない。
外国人犯罪者数が常にトップとか、蛇頭とか中華思想とか中国共産党とか非民主主義国家(選挙は常に一択制)とか歴史問題の軋轢といかそういうネガティブに捉えられかねない要素が山ほど一般庶民の日本人にまで認識されているんだから尚のことだと思うし、日本人があまり具体的なイメージを持っていない国の人でも外国で暮らす以上、フィリピーナの彼女たちと同様「権利を守るための規範と自衛」という感覚が自然に見につくのかもしれない。
特に、東南アジア諸国の人は第二次大戦中(の後もあるけど)、どういう形や心情であれ日本人と直接的に近い深い関わりがあり、双方の歴史に互いの国名が記されている、いわば因縁浅からぬ仲。
日本人にしてもそうだが、因縁浅からぬ異郷で暮らす異邦人ならば、自身の帰属意識をはっきり認識した上でどういう振る舞いをすべきか、無意識でも何らかの選択を自身で決断しているのかもしれない。

たった2人のフィリピーナとの会話ですべてを理解したかのような痛い文章。
もう10年以上頭の病気が治らず、ここ2年?所得税を払ってないニコチン中毒のキチガイ税金泥棒なので妄言吐いてると思ってください。
今年も住民税の通知がきたけど今年はマジ納税拒否したいほどオツムが悪化しました。


頭ではわかっていたつもりの日本人でも「外国で暮らす」ことに関してかなり想像力が貧困なんだなぁと気付いて恥ずかしくなりましたが、「赤っ恥をかかされた」的な感情ではなく自責の念でもなく、「たまたま彼女たちと会話できたことによって己の無知と想像力の欠如を知る機会に恵まれた」という一期一会に対する感謝の気持ちで満たされています。
旅行以外、日本から、東京からも出たことのない世間知らずの私がこういうことに気付けるとなんだか嬉しい。
東京へ出てきて東京が嫌いになった、という人たちの理屈や言い分が妥当かどうかはさておき、少なくともそういう人は(同じ日本の中でも)異文化の中で暮らすことのストレス、不快さ、不条理さ、馴染めなさを何らかの形で体感できた人たちだと思う。
46道府県全方位から故郷(ふるさと)を批難されて人格否定される現状では確かに「おらが村をバカにするな!」という「謂れなき偏見による侮辱と蔑視と暴力」への憤りが湧いてくるけど、たまたま東京で生まれ育っちゃった人は転勤や結婚による転居でもない限り、異文化の中で生活する機会には恵まれないし、まぁ本人らにしてみればなかなか暮らしやすく離れがたいトコでもあるので、文化摩擦というものをなかなか体感することはできない…と一応個人的な意見として。
要するに自分の庭しか知らないぬるま湯育ちの田舎者、と前々からしつこく言ってたと思うんだけど、「東京人は都会派気取って地方を見下す高慢ちきで鼻もちならない奴ら」と吹聴するバカの発言に乗って面白おかしく東京への誹謗中傷ごっこに興じるバカが後を絶たないので改めて強く意思表明した。
東京者は田舎者だと卑下でもなんでもなく事実としてしつこく言ってるのに…ま、どーせ読む人なんかいくらもいないブログだから意味ないけどNe!
あんまり信じて貰えないかもしれないけど中国や韓国の文化を面白おかしく蔑んでいる人もすっごく嫌いなんだよね…。

ちなみに多分タガログ語の会話は別にうるさくなかったし普通に聞き流してました。
マックの喫煙席だと日本人の金髪ババァのほうがうるさくて辛抱たまらんですたい。
あと子連れで喫煙席に居られると、両親が思いっきり煙草吸っててもこっちは気が気じゃないので「あのー、煙草吸ってもいいですか?」とワケのわからん了承を願い出ざるを得ないので困る。
両親の喫煙自体は気にしませんが、こういうご時世なんでご自宅で吸って欲しいものです。

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by yuzuruha_neko | 2010-02-05 23:36 | 今日のニュース・雑考
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