「もったいない」より「みっともない」(仮題)
後期高齢者医療制度が廃止されるらしい。
正直うちの世帯には対象者がいないし、誰が得する法だったのかもわからない。
法制や法令を改める際、万人が得すること自体ありえないので、すべての法は誰かが得した分、誰かが負担を負う(損する)、ということは弁えたうえで。
後期高齢者医療だけは誰が得して誰が損したのかまったくわからない。
老人優遇制度の象徴として悪法撤廃すべし!と若い世代が主張する一方、まさにその制度のターゲットゾーンであるお年寄りは「生活が苦しくなった」と不満を募らせ、結果反自民票がかなりかき集められたと思うんだが、若い人もお年寄りも損して誰も得していない、という制度だったんだろうか?
そりゃあ国家権力が得したんだ!という声には耳を貸さないとして、なんかお年寄りも、お年寄りじゃない世代も、前提として「自分たちは全然優遇されてない!」という思い込みというかムードに乗ってたんじゃないかと推測する。
ここ1年ほど、マスコミの劣化と同じくらい日本人の劣化が進んだように思う。
とにかく自分よりも得している人は許せない、お前らが楽してる分こっちにカネ寄越せ!という乞食根性が身に付いたみたい。
というわけで、名家に生まれて何の苦労もしていない、しかも不況のさなか高級ホテルバーに通っている総理大臣に憎しみを募らせ、そいつが漢字でも間違えた日には「なんでこんな阿呆が総理なんだよ!」と腹が立って腹が立ってたまらない。
対立政党が最低時給1000円と言い出したことについて「これじゃ雇用が減らされるだけ!(特に地方の)中小企業が潰れて雇用状況はもっと悪化するぞ!」と危険を訴えても「最低時給800円も確保できない企業なんか潰れればいい」「800円以下の働きしかしない奴なんてイラネ」。
内政に関して政権与党に文句言うのは妥当としても、大企業の赤字を笑っていられる余裕が今の日本にあるのかどうか甚だ怪しい上に、中小企業に対しても「給料さえ満足に支払えない会社は潰れてもいい」なんて言ってる場合なんだろうか。
多分、最低時給800円とか企業なんか潰れろというのは単なる煽りだろうけど(そうでなかったら鳥肌立つほど怖い)、えらく僻みっぽい発言を平気でする人が増えたな、と。
小林よしのりを国士とするならば、全然右翼じゃない私でもみっともなさすぎだと思う。
「もったいない」よりも「みっともない」を日本の道徳精神として広めて欲しい。
日本人は勤労精神に溢れた民族であるが、「がむしゃら」「寝る間も惜しんで」「なりふり構わず」といった勤勉さに敬意を表す言葉と、「みっともない」は別物としてくれないかな。

私はネット復帰するまでの間、新聞が日に日に薄くなって行き、不況だというのに何ら政府の政策を報じず社会不安を煽るような記事ばかり、そして毎日のように漢字の読み間違えばかり大々的に報道している新聞社は公共報道機関としての職務を放棄したようにしか見えず腹が立っていたのですが、それが腹の立ち方ポイントとして違うと言われると、少し悩まざるを得ない。
「政府は何もしてなかったから政策が報道されないのは当たり前」と言われても、いや、例えば景気悪化を促すような政策をとればそれは批判に値する重大な過失として報道されるべきであり、それすら報道しないようでは毎日国会で何やってるんだと思うし、とりあえず国会では民主党がなんでも反対してばかりで何も決まらない、補正予算案を通すのに一体どんだけ時間かけてるんだと呆れるし、新聞を読んでいても民主党の主張は反対のための反対にしか思えず、こいつら何のために国会にきてんだと職務怠慢に憤るばかり。
自分たちが提出した法案に反対するに至っては、国会はコントの場じゃねぇ!と真剣に怒っていた有権者は自分以外にももっといたはずだと思うんだけど。
テレビはNHK以外あんまり見てなかったけど、新聞紙上に「カップ麺」「ホッケの煮付け」「高級ホテルバー」という文字が並んでいるのはシュールだったな。
日本一のクオリティペーパーのはずが週刊現代になったらそりゃびっくりするよ。
新聞記事が怪文書レベルになったんだから、新聞取ってる人はもっと怒っていいのになぁ。
最近テレビのバラエティ番組やクイズ番組を見てると(見たくないけど親が見たがっているのでしゃーない)、あまりにも視聴者をバカにした低俗ぶりにうんざりするんだけど、あれが教育に悪いという保護者が出てこないから不思議だ。
とりあえず笑点の楽さんを最低基準にしてそれより面白くない芸人はいらない。

ここまで書いて疲れたし長すぎるので続きはまた別のエントリで。
ちなみに医療・福祉については、中負担・中福祉の自民案が妥当だったと思ってる。
民主党の低負担・高福祉はありえないし実現不可能だと思ったが、もしかしたら世界のどこかに成功例もあるのかも。
母が言うには、後期高齢者医療制度は発想として決して悪くなかったが、あちこち穴があったのがよくなかったのだろうという見解で、何が一番悪かったと言えば75歳という年齢をはっきり提示してしまったところにあるだろうとのこと。
やっぱ意味わからん。
しかし二大政党制を期待して民主に入れた父は、速報を見て「勝ちすぎだ」と頭を抱えていたが、最近自民党への激しい怒りを表すようになり、怖いのとめんどくさいのとで最近あまり父と会話していない。
父が発狂したのは自己責任としか言えないが、その世代にしては珍しくノンポリで思想に偏りがなかった父が政権交代で気が狂うとはとんだ災難である。
次に忘れないために、「八ツ場ダム」「公共工事」「土建屋」「利権」をメモ。

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by yuzuruha_neko | 2009-09-19 00:17 | 今日のニュース・雑考
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