今更平岡議員の暴言を考える
「死の恐怖を味あわせてやりたいということですか?」

これは「事情があって…」という平岡議員の発言に対して「事情ってなんですか?」と
端的に問い返した、少年事件で我が子を惨たらしく殺害された母親に対する暴言である。
これは「被害者にも事情はあって…」以上の暴言ではないかと思うのだ。
まるで被害者のご遺族が復讐を願って極刑を望んでいるかのような解釈の発言である。
被害者の母親が、少年院を巡りながら、そこにいる少年たちの更生を望むと同時に、
身体の不自由な我が子を「むかついた」という理由で数人がかりの凄惨なリンチで殺害した、
その少年たちに、自分たちの犯した罪の重さを自覚してもらい、相応の刑罰を望むのは
一見矛盾するようだが我が子を惨たらしく殺された母親の心理として当然であろう。
矛盾のない人間などいない、我が子を殺害された母親として、理解できる範疇の矛盾だ。
彼女が許せないことは、少年法によって加害者の人権だけが守られている現状ではないか。
「むかついた」という理由で顎が外れ失神してもなお暴行を加え続けられ死に至らしめられた、
彼女の息子の命はくだらない理由で無残に断たれたのに加害者の少年は守られる。
もともと少年法は、戦後食うに困り困窮から犯罪を犯す少年たちを保護し更生させるための
いわば、「盗みなんかやっていないで働く技を身につけろ」という趣旨の法律である。
「むかついた」「面白かった」などという動機の現代の少年犯罪に趣旨が合致していないのだ。
番組中で、遺族にとっては14歳に殺されても20歳に殺されても同じ、という発言があった。
14歳以下だから更生の余地も将来もあるし配慮してくれというのは加害者の都合だ。
「むかついた」という理由で人ひとり殺害しておいて将来を配慮してくれとは甘い。
幼稚園児だって「人を殺してはいけない」という理屈を超えた常識は持ち合わせている。
「なぜ人を殺してはいけないのか」という哲学議論はさておき殺しちゃいけないのが常識だ。
殺してやりたい衝動に駆られても「人を殺してはいけない」という常識がそれを押し留める。
私だって中学生の頃、いじめっ子にあてつけ自殺をしようと真剣に考えたことがあるが、
「自殺はいけないことだ」という常識と、命を絶つことへの恐怖から実行には移さなかった。
「人を殺してはいけない」「自殺はいけないことだ」これを是と考えるか非と考えるか…
そんなことを考えるのは、自分探しをしたい年頃の大学生くらいになってからでいい。
「人を殺してはいけない」という常識すら持ち合わせていないガキは頭が根本からおかしい。
頭がおかしいガキを大切に保護して数年の拘束で開放して、被害者には泣き寝入りしろと?
常識も持ち合わせていない頭がおかしいガキの犯行は、通り魔の犯行となんら大差ない。
通り魔に謂れもなく殺された被害者に、この人は頭がおかしいから配慮してあげて、と
被害者や遺族に悔し涙の泣き寝入りを要求することと同じなのだ、現状の少年法の在り方は。
件の番組に出演した被害者の母親は立派な人だと思う、息子が殺害されたことを契機に、
少年法と向き合い、犯罪を犯した少年たちに少しでも被害者の痛みを理解させようとしている。
それでも身体の不自由な息子を「むかついた」という理由でリンチ殺害された母親なのだ。
少年院を巡る行為は、自身の中の葛藤と向き合い、自身と闘いながらの修験でもあると思う。
加害者の少年たちが許せない、それは彼女の心の傷であり、自身の爪跡だと思う。
その癒えない傷を胸の中に抱えたまま、少年たちに健全な心を宿させるために修験を続ける。
その彼女の胸の中にある傷を、無遠慮に、無神経に、引っ掻いたのだ、平岡議員は。
自分の命より大切な、愛しい我が子を殺害され、加害者を許すことができない、その傷を。
平岡議員の何が許せないのかと言えば、その驚異的な愚鈍さと無神経さであろう。

大切な人を惨たらしく殺されれば誰だって復讐心は湧くし殺してやりたいと思うだろう。
しかし法治国家であるがゆえに法の裁きによって加害者に相応の刑罰を与えることを望む。
しかしその法が発足時の趣旨とまったく違うものに変節し、被害者を痛めつけるものならば、
そんな法はさっさと改正もしくは撤廃してしまうことも法治国家の務めではないだろうか。

関連エントリ:民主党平岡議員、テレビ討論で「加害者にも事情が…」




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by yuzuruha_neko | 2007-07-18 22:59 | 今日のニュース・雑考
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