バージニア工科大学の銃乱射事件に思う
女学生並ばせ発砲 窓から次々飛び降り 米大学乱射事件
asahi.com 2007年04月17日13時09分


月曜日の朝、乾いた銃撃音が、広大なキャンパスに何十発も鳴り響いた。バージニア工科大キャンパスで16日に起きた乱射事件は、米史上最悪の犠牲を生んだ。午前7時過ぎに男女2人が学生寮で射殺されて2時間半後、大勢の警察官がキャンパスを捜索するさなか、2度目の惨劇が教室内で起きた。その間、学校は何をしていたのか。


「危ない。こっちに来てはだめだ。銃を持ったやつがいる」。心理学専攻2年のクナル・ナンバラさん(20)は午前9時55分、講義に向かう途中、前を歩いていた学生たちに突然、叫び声とともに押し戻された。朝日新聞の取材に語った。

また何か起きたのか――。大学では先週も爆破脅迫騒ぎがあった。ナンバラさんが学生寮に戻り、パソコンのメールを読んだところ、事件を知らせる学校のメールが9時26分に届いていた。

しかし学校の指示は行き渡らなかった。事件の最中にも、ナンバラさんのように登校しようとした学生たちがいた。

史上最悪の乱射事件が起きた大学キャンパスは事件後、静けさに覆われていた。4月にしては異例の寒波で、時折、体が流されそうな強風が吹きすさぶ。

2度目の銃撃事件があったノリス・ホールには、事件から半日が過ぎても様子を見に来る学生が絶えない。ホールに警察官が出入りする様子を、十数人が50メートルほど遠巻きに見守っている。

建築専攻の1年生、ロバート・バストさん(18)は、ガールフレンドがホールで背中を撃たれたという。「銃は狩猟のためだけに許されるべきだと思う。アメリカ社会を象徴する事件だとは思われたくない」と無念そうに朝日新聞の取材に答えた。

ワシントン・ポスト紙が目撃者の学生の話として伝えたところでは、容疑者の男は2丁の拳銃を持って、午前10時前、ドイツ語の授業をしていたノリス・ホールにある教室に押し入り、教授の頭を撃ったあと、1分半ほどの間に30発ほどを撃った。

FOXニュースが目撃者の話として伝えたところでは、容疑者はアジア系の若者と見られ、友人の女性を探しているようだった。女子学生を1列に並ばせ、友人女性の所在を聞き出そうとしたという。その後、無差別の発砲を始めた。窓から飛び降りた学生もいた。

教室にいた女子学生がCNNに話したところでは、男は半袖シャツに黒いベストを着ており、まるでボーイスカウトのように見えたという。

この女子学生は、床に伏せて死んだふりをして助かったと証言。容疑者はいったん去った後、話し声がするのを聞きつけたのか、すぐに戻ってきて教室に押し入ろうとした。その後、ドア越しに発砲した。

ロイター通信によると警察が現場の建物の2階に到着した時には乱射は終わっており、教室で容疑者の男が死んでいた。AP通信によれば、男は頭を銃で撃ち抜いていた。

2時間半の間に、何かができなかったのか。「全く狂っている。学校が学生にメールを送っている間に、多数の人間が死んだ」とある学生はCNNに話した。なぜ最初の事件後にキャンパスを閉鎖し、徹底的に捜索しなかったのかとの疑問の声が、米メディアに次々と紹介されている。

     ◇

〈キーワード:バージニア工科大学〉 1872年創立。大学院と八つの単科大学から成る同州最大の州立総合大学で学生数は約2万6000人。留学生も多数在籍している。ノーベル物理学賞を受賞したロバート・リチャードソン氏や、スペースシャトル飛行士ロジャー・クラウチ氏ら、科学技術分野で著名人が輩出している。アメリカンフットボールの強豪としても有名。

     ◇

【バージニア工科大銃乱射事件の経過】

7:15 大学の学生寮で発砲事件が起きたと警察に一報

7:30 学生2人が大学近くの病院に運び込まれる

8:00 現場検証開始。大学では通常授業が始まる

9:26 大学はメールで学生に事件を知らせ、不審者に注意呼びかけ

9:45 教室棟で銃を持った男が学生に向かって乱射したと警察に通報。多数のけが人が病院に運び込まれる。警察が銃声のあった棟に入り、銃で自殺した容疑者と見られる人物を確認

9:55 大学側は学内放送とメールで、学生に教室内にとどまるよう呼びかけ

10:16 すべての授業を中止。大学が再びメールで同様の呼びかけ

10:52 大学の出入り口閉鎖

12:15 大学側と警察が記者会見

(大学発表などによる。時間は、米東部時間)



米大学で銃乱射、最悪の32人犠牲に YOMIURI ONLINE/読売新聞

【ブラックスバーグ(米バージニア州)=大塚隆一】米バージニア州西部ブラックスバーグにある同州立バージニア工科大学で16日午前発生した銃乱射事件の死者は32人、負傷者は少なくとも30人に上った。

犯人も自殺しており、銃撃事件で33人の死者が出るのは米史上最悪。ブッシュ大統領は同日、「我々の国は衝撃と悲しみに包まれている」との緊急声明を発表、事件を非難した。

在米日本大使館によると、同大には教員・学生を合わせ約20人の日本人が在籍しているが、全員の無事が確認された。

犯人の身元や動機は不明だが、米テレビが目撃者の話として伝えたところによると、身長約1・8メートルのアジア系の男で、2丁の拳銃を所持。帽子をかぶり、半袖シャツと銃弾を装着できる黒い軍用ベストを着ていたという。「シカゴ・サン・タイムズ」(電子版)は16日、学生ビザで昨年渡米した中国人男性(24)が容疑者の可能性があると見て、捜査当局が捜査していると報じた。この男性は昨年8月、上海で発行されたビザで入国。テロ組織とのつながりはないという。

また、ワシントン・ポスト(電子版)は捜査関係者の話として、犯人の男が、女性とそのボーイフレンドを殺害するのが目的だった可能性があると伝えた。

バージニア工科大学駐在の警察署などによると、犯人は16日午前7時15分(日本時間同午後8時15分)ごろ、広さ約10平方キロ・メートルの大学敷地の中央部にある約900人が入居する男女兼用の寮に侵入、学生ら2人を殺害し、逃亡した。

約2時間半後の午前9時50分ごろ、北に約800メートル離れた工学部の研究棟に入り、銃を乱射しながら次々に教室を襲撃し、計30人を殺害した後、自分の頭を撃って自殺した。ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、男は学生らを「処刑」するかのように一列に並ばせて殺害したという。警察署長は二つの銃撃事件が同一犯による犯行とは断言できないとの見方を示した。

大学当局は最初の犯行から2時間たってから「窓から離れた場所にとどまれ」などとする警告の電子メールを出しただけで、緊急避難の措置を取らなかった。メールのことを知らずに登校した学生もいる。適切な措置をとっていれば、第2の事件の発生を防げただけに、今後対応の不備を追及されることになりそうだ。

米国でこれまで過去最悪だった銃撃事件は、1991年にテキサス州キリーンのレストランで発生。犯人を含む24人が死亡した。

(2007年4月17日14時18分 読売新聞)



まずは犠牲者の方々に哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りします。
銃社会問題は米国の問題なので是とも非とも言える立場ではないが、こういう事件が起きると
また銃こそ滅多に使用されないものの、日本でも通り魔的な傷害・殺人事件が目に付くと思う。
無防備なら、非武装なら敵意を持たれない、相手は戦意喪失する、なんてやっぱり違うよなぁと。
この銃乱射事件の犯人も彼なりの理由があって銃二丁でこんな惨事を引き起こしたのだろうが
無関係に殺された犠牲者は武装していたわけでも犯人に立ち向かい抵抗したわけでもあるまい。
理不尽な暴力は、小さな個人レベルでも大きな国家レベルでも起き得ること。
相手が警戒するから非武装!と言う人はいるが、最悪の事態を想定し、備えることが大事だ。
何も人災に限った話ではなく、天災に関しても常に最悪の事態を想定して防災対策が取られる。
なぜ防衛の話になると最悪の事態を想定しようとしない、ありえないと言う人がいるのだろうか。
人為による最悪の事態は起こしてはならない…が、相手次第、起きないという保証は何もない。
起きた場合の被害を最小限に抑えるための防衛対策なんだがなぁ。
日本だけが最悪の事態を想定しないで楽観的に構えていれば平和な社会を保てるのだろうか。
むしろ襲ってくださいと言わんばかりの国があれば、かえって平和の障害だと思うんだけれど…。
最悪の事態を想定することは、平和への努力じゃないのかなぁ。

◇追記◇

辻元がこんなことを言っていたよ。
非武装のほうが身を守るって…相手は善人ばかりじゃないし巻き込まれることもあるだろう?






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by yuzuruha_neko | 2007-04-17 21:24 | 今日のニュース・雑考
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