海外日本食優良店調査・支援事業(スシポリス)はいい試みなのでは
海外日本食優良店調査・支援事業…俗に言う「スシポリス」です。
私も「スシポリス」という俗称しか知らなくてググってやっと正式名称を知った。
しかしなんで政府とか省庁とかそっち関係の公式文書のページはPDFファイルなのか。
庶民にも見やすく紹介しやすいようにHTMLにして欲しいですお願いします。
で、朝日新聞なんかが「よき鈍感さで見守ってはどうか」などとスシポリス批判していて
最初「スシポリス」でググったところ批判的な記事が多いですね、予算とかの関係も含めて。
なんだろう、「スシポリス」というのは米国人がつけた蔑称という説も見かけましたが、
もしかして日本警察が認定のない店を乱暴に摘発して回ると思われているとか?
んでもって、予算が適切な額なのかどうか私にはわかりかねますのでそこはうっちゃった話、
スシポリス自体はどこが悪い制度なのかわからない、むしろいい制度では?
朝日新聞の記者のように適当なもんを食いたきゃ認定店かどうか気にすることはないし、
「本物の日本料理を食いたいんだ!」という人は認定店に行くでしょう。
朝日新聞その他マスコミは華麗にスルーしていますがそういったレストランの認定制度は
日本に限らず、すでに外国でも導入されている制度です、イタリアやタイなど。
フランスのミシュランなんかも似たようなもんじゃないでしょうかね?
私は朝日新聞の記者同様適当なもんでいいので認定を受けていない店でも結構ですし、
三つ星シェフのレストランなんて言ったらわけのわからん料理が出てきそうでいや。
しかし世の中「本場の味でなきゃ!」というグルメはいっぱいいるでしょうし、
在日外国人の中には「エエ加減なものをフランス料理と言って出すなんて許せない~!」
というような、自国の食文化への愛着が凄まじい方もいらっしゃるでしょう。
(よくわかんないけれどフランス人は保守的で自国の文化に誇りを持っている印象があって)
要は、こだわりのある人は認定のある店へ行けばよいのです。
適当なもんでエエという人は、認定よりも値段なんかのほうを気にして店を選ぶでしょう。
また味覚というものは当然個人差があり、個人の嗜好は人の数だけありますので、
結局のところ、自分の味覚にマッチして、なおかつお値段も手を打てるお店へ行くでしょう。
じゃあなんでスシポリスが必要なの?という原点に帰ってみますと、
今海外、欧米では日本料理が非常に人気なんだそうです。
「生の魚を食うなんて信じられない!OH,NO!」という見方をされていると思ったのに
意外でしたね、海外、しかも欧米で日本料理が大人気(一種のブーム?)とは…。
まぁ寿司だけが日本料理じゃないしね、懐石とかいろいろあるよね、私には縁がないけれど。
サブカルチャー然り、日本文化が海外で受け入れられるということは純粋に嬉しいです。
しかしそうした人気に便乗して「日本料理」と称して不味い似非日本料理を出すお店が出てくる。
日本料理にインスパイアされて「日本風の料理」を出すのならば問題ないのですが、
酢も混ぜていない熱々ご飯に魚の切れ端を乗せて「寿司です」、これは問題。
日本料理が誤解されてしまうし、「日本料理店に行ったが不味かったよ」という話になっちゃう。
そこで認定制度を導入しようというのが「海外日本食優良店調査・支援事業」。
先にも述べたように味覚は人それぞれ、結局は自分がウマイと思う店へ行くものですが
例えば認定を受けたお店に行って「マズイ」と思った人は日本料理が口に合わないのです。
日本風にアレンジされたエキゾチックジャパンな料理店へ行くようになるでしょう。
スシポリスは一種の目印です、「これが日本政府も認める日本料理店です」という。
別に元から「ウマイ」と評判があって、固定客がいるお店であれば何も問題はないでしょう。
ウマイかマズイか、結局は客個人の舌の好みに左右されるわけですから。
どうしても認定が欲しいのに認定が取れない「日本料理店」は…腕を磨けばいいのです。
きちんとした寿司を握れるように、酢の加減からサビの下ろし方まで、研究すればいい。
何も料理人の国籍が日本人である必要はないのですから、腕次第です。
そうして腕を磨いた結果、お客さんはウマイ日本料理に舌鼓を打ち、認定ももらえます。
「日本風料理でいいよ」というお店も認定店というライバルが現れればさらに努力するでしょう。
要するに、海外で出される日本料理や日本風料理の質が向上するということです。
北京で入った日本料理店で唐揚げを頼んだらふにゃけたフライドチキンが出てきた(実話)、
というようなことが、この海外日本食優良店調査・支援事業で減るわけですよ。
ふにゃけたフライドチキンを出すお店を潰しちゃおうという制度ではありませんしね。
お客さんがふにゃけたフライドチキンのほうが好きだというなら何も問題はないはずです。
日本料理人気に便乗した杜撰な日本料理店のために、「日本料理はマズイ」と思われたら
日本料理のイメージが悪くなっちゃいますよね?間接的に日本のイメージダウンですよね?
ちょっと前なら野蛮と言われていた日本料理がせっかく海外で大人気なのですから、
そのイメージダウンになるようなことは極力避けたい、と思いませんか?
スシポリスという俗称のせいでまるで取締法違反逮捕みたいな印象がありますが
スシポリスは海外の日本料理店・日本風料理店の質を向上させられるでしょう。

以下はソースのない話、俗説に過ぎないので各自裏を取って判断して欲しいのですが、
主に中国人や韓国人が粗悪な料理を「日本料理」と銘打ち「日本料理店」を開いているとか。
日本料理人気への便乗と、日本料理でありさえすれば売れる、という思い込みから、
適当に日本風の、さして美味しくもない適当な料理を、「日本料理」と言って売っているとか。
中には腕の立つ優秀な料理人・板前のいるお店も当然あるのだろうとは思うのですが、
欧米人には東洋人の見分けがつきませんし、日本料理と言えば売れるというのはちょっと…。
日本料理でも日本風料理でもいいのですが、料理人として味の追求の姿勢はないのかと。
朝日新聞が「適当なもんを食いたい」「よき鈍感さ」と言いスシポリスを批判しているあたり、
確固たるソースのない俗説に過ぎないのですが、勘繰られても仕方ないような気もする。


ともかく海外日本食優良店調査・支援事業のどこが悪いのかわからない。
この認定制度を導入すれば、各店競って美味しい料理を出せるように励むだろうし、
結局はお客さんの舌の感覚によって、各人の「いい店」は決まります。
予算についての問題は、素人なので適切な額なのかどうかわかりかねますが、
海外での日本のイメージアップに繋がるならケチケチしなくてもいいような気がする。
「フジヤマ、ゲイシャ、スキヤキ、サムライ」から「SONY、NATIONAL、HONDA」へ。
そして今日本が海外に輸出しているもっとも強力な文化はOTAKU、サブカルチャー。
エキゾチックジャパンから工業製品輸出、そして今は文化の輸出の時代。
海外に日本文化のよさを伝えることは日本に素晴らしい利益をもたらすと思いますよ。
金銭には換えられない、「日本って素敵だね」という日本への親愛の情です。
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by yuzuruha_neko | 2007-02-22 02:05 | 今日のニュース・雑考
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