剣と鞘
娘通信♪さんのエントリーより。
ジェンダーフリー考 その5・・ブレンダと呼ばれた少年

うーん、これは衝撃的な内容だわ。
科学者の実験のために人生を狂わされた少年・ブレンダ。
私はつねづね「性は人間の根底にある、アイデンティティーの核にもっとも近い自意識」と捉えていて、それを不自然な形で捻じ曲げたり傷つけたりする事は、アイデンティティーに著しい打撃を与える事だと思っていましたが、まさに現実に、そんな悪魔のような実験が行われていて被害者まで出ていたとは。
女性が不本意なセックスを強要される事――つまり広い意味での「強姦」によって、人間性そのものが否定される・傷つけられる、という事は女性であれば想像に難くないでしょう。
このブレンダ少年は「男性」ですが、マネーによって自分の「性」を歪められ、積年「強姦」され続けてきた事によってアイデンティティーを否定され、狂わされ、直接的にそれが関与したかどうかは定かではありませんが、自殺という非業の死を遂げてしまいました。
ブレンダ少年は後にこれを「拷問」と振り返りますが、「性」を責める拷問は強姦と呼んで差し支えないかと思います。

なんでしょうね、このマネーという人は。
自分が男である事に「罪の意識を覚えて苦しんだ」のなら自分が性転換手術、もしくは虚勢手術を受ければいいじゃないですか。
法律上無理だったのでしょうか。
しかし赤の他人でそんな生体実験をしていいのか。
ブレンダ少年は「女の子である事」を強要され続けることに苦痛を感じていたというのに。

私は性同一性障害や同性愛は、それが「異常」かどうかはともかくとして、本人の意思が固いのなら自分の好きな性や愛に生きていいと思います。
むろん私とて異性愛の女、自分のオトコが実は男とあんなコトしてこんなコトしていました…なんて事があったら驚いて怒り狂うでしょうけれど、それって問い質すべきは「あんたゲイなの?」じゃなくて「あんた二股かけてるの?」が正しい。
男との性交渉の経験があるか否かじゃなくて、浮気しているのか、いないのかが重要です。

>「家畜だけでなく、人間の男も誕生時に去勢されたら、
>世界は女性にとってより良い場所になるのではないか」

マネーさん、それはハズレ。
「女性」だけしかいない世界なんてつまらなくてやっていられません!
私はレズじゃないのよ、健全な若い女なのよ。
(レズ=不健全という意味ではありません)
オトコがいなかったら困ります。

幼少期にトラウマがあって自分の性を呪ってしまう人は、それは気の毒な人だと思いますが、科学者であるという権威を利用して自分の狂論を立証しようとするなんて人として許せない。
こんな非人道的な実験を基に、ジェンダーフリー推進論者は「性別の自己認識は環境的要因によって決まる」というジェンダー理論を武器にしているのでしょうか?
もっとまるっとごりっと言ってみようか。
女に生まれた事で、私は女であるという業を一生負わなければいけないのです。
男女平等?
女は男の性器を身体の内に収めるように出来ています。
挿入する側とされる側、肉体構造上どう考えてもされる側のほうが受動的であり、平等であるとは言えません。
女性が男性を強姦した、という事例もあったように記憶していますが、それは加害者の女性が被害者の男性の肛門に性具を突っ込んだとかではないのですから、「それって果たして強姦か?」と疑問を感じたように記憶しています。
社会生活上、男性と女性が平等に公平に過ごす事は可能ですが、性交渉はそういった肉体の構造上どうしたって平等や公平ではないのです。
女性は鞘であり、剣を突き刺される存在。
リスクやダメージを負うのはいつだって女性なのです。

マネーがブレンダ少年に対して、「膣形成手術を要求し続け、豊胸のため女性ホルモンを飲ませた。また、ポルノを見せたり、弟のブライアントと性行為の真似事までさせた」というくだりを読み、私が「なんてひどい事を…!」と憤懣やるかたない気持ちになった理由は、私が女だからこそ「女である事を強要する」事がブレンダ少年にとって「強姦」にも等しい仕打ちであったとメスの直感で感じたからかもしれませんね。
そう、メスである事に私は支配されています。
どう足掻こうとも私は女ですから、女の喜びも悲しみも、その身に受け入れるしかない。
それは女性蔑視による抑圧ではなく、自分の性を自覚するという事です。
私はその性を武器にするには幼すぎて、持て余している部分が多分にありますが…。
でも「あなたは女である事に縛られなくてもいい」と言われてもピンと来ませんね。
幼い頃、決して女の子らしいとはいえない活発な少女でしたが、胸が膨らみ経血を流すようになれば、自分の性を自覚せざるを得ないのです。
そして、私は自分の性に疑問を持たず受け入れました。
見ず知らずの痴漢に胸をもまれるのも、恋人とセックスするのも私が女だからです。

ここまで書いて、私は自分の性を被害者的な証としているみたいで「おや?」と思ったのですが、それは私がまだ精神的に幼いからかな、と思います。
女性はいつでも性の被害者、とは言いません。
しかし剣を持つ男性、鞘を持つ女性、という肉体構造上の図式は、少なからずその精神にも影響を及ぼすのではないでしょうか。
これがジェンダーフリー思想との決定的な違いであるのかも。

性に関していささか突っ込んだ話になり私自身恥ずかしいですし、男性にとっての「性」という視点が欠けていますが、それは私にはわかりっこない話なので致し方ない。
男と女の間には深くて暗い河がある。
もしくは「彼岸」。
懐かしくもエヴァンゲリオンに夢中になっていた頃、印象的な言葉でした。
あちらとこちらは互いに理解し得ない存在で、だからこそ互いへの好奇心から求め合う。
しかしやはり彼岸の存在は互いに理解し合えないのだと…。
ジェンダーフリーってそういう風情がないですよね。
そもそも自然に反しているんだもの。
生まれ持った性を否定して人工的な性を…
なんか昔の近未来ロボットアニメの世界みたい。
ナマナマしい女としては、「寝ぼけた事言ってんじゃねえよ」ってところでしょうか。

娘通信♪さんではリンク貼って頂いて紹介までしてくださったのですが、どうにもつまんないメスの戯言にしかならなくて痛恨!(>_<)
今回は「性」について語ってみました。
どうもナマナマしい内容でこっ恥ずかしかったです。

前回「女に生まれたシアワセ・フシアワセ」も併せて読んで頂けると嬉しいです。
もうしばらくジェンダーフリーについて考えてみたい。
反ジェンダーフリーの純潔教育とやらもアホじゃねぇの?と思っていますが…。
「純潔」「貞淑」が何か狭義だよね…。

※3/19 続く形で「性の形、性の心」をUPしました。
[PR]
by yuzuruha_neko | 2005-03-18 00:30 | 今日のニュース・雑考
<< 人権擁護法案FLASH/顛末 超嫌煙者さんがどこまで行くのか >>