食生活史/日本とトルコは本当に友好らしい/ギリシャのすごさ
日本人はなにを食べてきたか/原田信男(角川ソフィア文庫)

前々から読みたいと思っていたので新古書店でGET、しかしあんまり安くなかった。
雑学的な本かと思ったら序章を読んで真面目な食生活史の本だとわかり、食生活史学が史学の基本と相反する件、補って発展させるためには民俗学や文化人類学も参照する必要がある件、世界各地の歴史や文化、権力構造には必ず食の生産が大きく起因している件、など序章だけで読み応えありそうな感触です。
日本で食(獣)肉が忌避された理由とかも書いてあるらしい。
確かに衣食住の中で一番重要なのは食の確保、食が確保できなければ共同体の成立もあり得ないくらいまずは食うもんが第一だ。
三大欲求は三大本能だもんね。
食う、寝る、繁殖が上手く行かない種は生き残れないですから。
生き残った種がつおい、という価値観に基づいて私はゴキブリの強靭な生命力に敬意を抱かざるを得ない。
虫さえ活動意欲が低下する40度近い猛暑の中でもゴキブリは元気だからねー。
日本人が食い物に関してだけは怒る、という通説は、もしかしたら日本人は食のありがたみに並みならぬ感謝を抱いている民族という想像も生まれるんですが読み進まないとなんとも。
一般書としては内容が濃く難しい題材を扱っていますが非常に読みやすいとこがまたイイ。


日本・トルコ協会史 追補 1996-2006 (日本・トルコ協会)

古本屋で偶然発見したけどどう見ても非売品な気がする(ISBNコードも定価表示もない)。
ケース入りハードカバーでケースも本も中身もまっさらの新品のごとく綺麗なのに値札三百円。
私にとっては嬉しい掘り出し物だったがどう考えても関係者のみに配られる豪華冊子です。


まっかなホントシリーズ/著者・訳者多数(マクミラン・ランゲージハウス)

現在イギリス、イスパーニャ、アメリカ、ギリシャまで読み終わって次はフランスの予定。
著者は表題国の人で国民性ヲチャー傾向が強そうな本業物書きさん、訳者はその国の文化にそれなりに親しんでいる日本人…というチョイスっぽい。
著者が表題国の人であるため世界のジョーク集や「外国人は~」系の十把一絡げ本より面白いし多分真っ赤なウソの割合はそれほど高くないと思われます(著者の主観バリバリだけど)。
1999年に刊行が始まり2000年刊行の本もある、最後の日本は2000年以降か?
ゴーストライターの可能性もありますが、それにしては著者の個性が違いすぎる。
ギリシャの著者、「ギリシャ語みたい」という揶揄を紹介してギリシャ人の会話の難しさ(話の通じなさ)に言及しているが、確かに著者の原文を訳した人はかなり苦労したのだろうなという難解な皮肉やあてこすりが多すぎて納得させる力が十分あります。
罵倒語が知的かつ卑猥すぎて罵倒語としての役割を国外に発揮できているのかどうか謎。
ジャップとかイエローとかシャオリーベンとかチョッパリは発言者の日本人に対する気持ちが理解できるだけの無害な罵倒ですが、ギリシャの罵倒は罵倒されているのかどうかすらわかりにくい困った罵倒。
イタメシは好きだしギリシャメシもガーリックさえ抑えて貰えばかなり美味そう。
イギリスメシはエール以外それほど不味いようには思えない。
ゲテモノがソースまみれになってる美食大国のグロメシよりずっとマシな気がする。
意外にもイスパーニャのメシが不味そう。
何よりギリシャってすげぇ!と思ったとこは、紀元前ローマより古いギリシャの文化やギリシャイズムが途絶えることなくギリシャという祖国を失うことなく現在に連綿と引き継がれているとこ。
貧乏でも近代化が進まなくてもギリシャで在り続けることは何より偉大だと私は思います。
「民主化こそ正義!」という錦の御旗のもと民族の文化や尊厳を奪いまくる新興国には歴史や文化や連続性の大切さがわからんのでしょうなぁ。

あと「世界では云々」と言っていろいろ法規制したがる人は、その法律が実質遵守されているのかどうかということはあんまり考えていないかあえて言わないのかのどっちかだと思った。
順法精神の低い国では「法を犯す」という日本人的発想があんまりない場合もあるようだ。
イスパーニャでは子供が親と一緒に濃厚なポルノビデオ見ているらしい。
そして売春禁止なのにあちこちに売春施設がたくさんあって、ガサ入れされたあとのベッドの運び出し見物も賑やからしい(ついでに通報した奴のほうが貶されるそうだ)。
漫画やアニメの表現を規制したり創作物の登場人物に対する人権侵害とかアホなこと言ってる奴はそっち行けよ。

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by yuzuruha_neko | 2010-07-23 02:26 | 読書・漫画・TV
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